〝カラス団地〟に学ぶ

 ちょっと驚きのものを発見したので紹介したい。カラスはご存じの通り真っ黒い体で、あまりいいイメージを持たれていないが、頭脳は鳥類の中でナンバー1とされる。そんなミステリアスなカラスだが、巣を見たことはあるだろうか。
 筆者が偶然にも見つけた場所は、高速海南東ICから和歌山ICまでの間の道路沿い。御坊からいくと、ちょうど自動速度取締装置があるすぐ手前の左手。脇見運転は危険なので止めてほしいが、ふと横を見ればすぐ分かるといった感じなので参考にしてほしい。
 巣は小枝などを何重にも積み上げて器状にしてあり、マンガにでも出てきそうないかにもといった鳥の巣。別にこれで驚いたわけではなく、そういった巣が数本の大きな木の枝にびっしり。おそらく50個ぐらいあり、いまは繁殖期で卵を温めているのか、それぞれの巣にカラスが1匹または2匹座っている。どう表現していいか分からないが、発見した時は思わず背筋が「ゾゾーッ」となるほどの悪寒。ちょうどハスの実がなっているのを見た時のような気持ち悪さだ。
 その不気味さはさておき、それにしてもよくあれだけの集団が密集して仲良く暮らせるものだと感心。言ってみれば〝カラス団地〟であり、やはり知能が高いので集団生活のコミュニティー形成がきちんとできているのだろう。考えてみれば、人も地球という巨大な団地で暮らしている同じ住人。いまだ憎しみ合い、戦争も絶えないが、あのカラスのように仲良くありたい。集団的自衛権を行使できるようにする安全保障関連法が29日に施行。行使されることのない世の中が一番いいのだが…。(吉)

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