印南出身の辻原登氏に日本芸術院賞

 芸術分野で優れた功績を挙げた人に贈られる日本芸術院賞に9人が選ばれ、印南町島田出身、横浜市在住の芥川賞作家、辻原登(本名・村上博)さん(70)が受賞。辻原さんは特に顕著な業績を認められ、恩賜賞も受ける。授賞式は6月13日、東京都台東区の日本芸術院会館で行われる。
 辻原さんは中国関係の貿易会社、電算機会社に勤務する傍ら小説を執筆し、昭和60年に「犬かけて」でデビュー。平成2年、「村の名前」で第103回芥川賞を受賞した。朝日新聞連載の「花はさくら木」で大佛次郎賞、大逆事件で犠牲となった新宮市の大石誠之助をモチーフとした「許されざる者」で毎日芸術賞、「韃靼の馬」で司馬遼太郎賞を受賞するなど活躍。24年、春の叙勲で紫綬褒章を受章。現在、三島由紀夫賞、司馬遼太郎賞、群像新人文学賞など7つの文学賞で選考委員を務める。神奈川近代文学館館長・理事長、大阪文学振興会会長。今回は、小説を中心とする多年にわたる文学的業績が認められての受賞となった。近年、故郷の印南町や日高川町で講演なども行っている。

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