御坊市長選一騎打ちへ 現職柏木氏出馬表明

 5月15日告示、22日投開票の御坊市長選へ向け、進退が注目されていた現職柏木征夫市長(75)=市内薗、6期=が9日、7選出馬を表明した。議会一般質問で向井孝行議員から出馬の意向を問われ、選挙戦へ決意を示した。市長選には自民党総務会長の二階俊博代議士の政策秘書で長男の二階俊樹氏(50)=市内島=が出馬表明しており、市を二分する保守系同士の一騎打ちが確実となった。
 市長選を巡っては、昨年夏ごろから同級生らが中心となって二階氏を擁立する動きが出始め、12月に入って本格化。一方で柏木氏への出馬要請も12月から増え始めた。水面下では保守分裂を避けようとの動きもあったが、実現しなかった。2月に二階氏が先陣を切って出馬を表明し、今回、柏木市長も正式表明したことで、保守系同士の選挙戦へと突入することが確実となった。
 現時点で二階、柏木両氏以外に出馬のうわさはなく、共産党の楠本文郎市議会議員も「無党派の方々と協力して本来は候補者を出さなければならない。今後の対応を検討している」と答えるにとどまっており、候補者擁立は難しいとみられている。
 過去の市長選を見ると、選挙戦となったのは昭和29年(当選者菅原清六)、34年(湯川周次郎)、47年(玉置修吾郎)、63年(玉置修吾郎)、平成8年(柏木征夫)、前回の24年(柏木征夫)の計6回あり、すべて一騎打ちとなっている。
 過去の県議選では昭和50年、当時の新人二階俊博氏が現職松本計一氏を9386票対9276票、わずか110票差で勝利するなど接戦、激戦が何度かあったが、市長選では1000票以内差の決着は一度もない。これまで支持母体がほぼ同じだった二階氏と柏木氏の一騎打ちとなれば、両氏への推薦や出馬要請の団体数(二階氏42団体、柏木氏33団体)を見ても支持者を二分する激戦が予想され、今後、2カ月余りの前哨戦も活発化しそうだ。
 選挙戦が確実となったことを受け、有権者の反応はさまざま。「どちらが勝ってもしこりが残ることが心配。できれば避けてほしかった」「まちを二分して、選挙後の御坊市の運営は大丈夫なの」と不安の声が多い。一方、「選挙はないよりある方がいい」「保守系同士だろうが、御坊を思う志を持った者同士が立候補するのだから、正々堂々と選挙で決めればいい」との声も聞かれた。

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