事故の恐怖を再認識

 先日、高速道路、阪和自動車道(大阪府・松原IC―田辺市・南紀田辺IC)の関係機関でつくる阪和道路消防協議会が、印南町の同下り線、印南SAに隣接する管理ヤードで防災訓練を行い、取材した。日高広域と御坊市の両消防本部を含む消防、警察、高速道路管理運営会社合わせて10機関から21隊73人が参加。各隊が救出、救護、消火を繰り広げる大規模な訓練だった。
 同SA付近での大型バスと乗用車との正面衝突をきっかけに、上下線の後続車両を含めて全5台がからむ多重衝突事故が発生し、多数の負傷者とともに乗用車から火が出たとの想定。日高地方の高速道路で、このように大きな事故が起きた記憶はないが、片側1車線の対面通行区間という環境の下、そんな事故がいつ起きてもおかしくない危険性がある。
 訓練では、通報を受けた日高広域が出動。県警や高速道路事務所の各隊に続き、要請を受けた御坊をはじめ、次々と応援の部隊が駆けつけた。現場ではけが人の救出・搬送作業、車両火災に対して放水が行われた。多くの人が見守るなか、本番さながらの活動展開。連携や協力体制の確認、強化が図られ、あまりの迫力、緊迫感に、万が一のときを思い浮かべざるを得なかった。
 乗員乗客15人が亡くなった長野県軽井沢町のスキーツアーバス転落事故から15日で1カ月がたった。当日のテレビには、遺族らが現場に設けられた献花台に手を合わせ目を閉じるニュース映像。負傷者を含めて関係者の心の傷は深く、言うまでもなく絶対に二度と起こしてはならない。消防隊員らの頼もしさとともに事故の恐怖を感じさせられた訓練。気を引き締め直してハンドルを握りたい。(笑)

関連記事

フォトニュース

  1. ゴミ拾いはスポーツです

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 写真=広島県江田島の海軍兵学校へ入校した俊一さん スマートな海軍に憧れて 日高地方の基幹病院であ…
  2. 写真=軍服の左胸につけていた歩兵第61連隊の徽章 連隊の自信と誇りを胸に 「最近、こんな物を手に…
  3. 写真=海軍の軍服に身を包んだ若き日の吉野さん 潜水艦搭乗で胸を病み夭折 今年の連載第1回(8月5…
  4. 写真=保養所で療養していた当時の坂本さん(後列右から5人目) 戦死した兄の敵を討つ みなべ町埴田…
  5. 写真=国民学校時代の体験を話す木下さん 子どもたちの生活にも暗い影 1931年(昭和6)の満州事…

Twitter

書籍レビュー

  1. 写真=よい睡眠について語る木村さん  ヤクルト御坊センター主催の健康教室が、美浜町吉原の新浜集…
  2.  還暦を過ぎても精力的に新作を発表し続ける東野圭吾。木村拓哉と長澤まさみ主演で映画化もされた人気シリ…
  3.  1945年8月15日正午、天皇陛下がラジオで国民に向けて終戦の詔書を読み上げ、国民はこのいわゆる玉…
  4.  テレビで見ない日はないぐらい、ニュースを視聴者に分かりやすく解説してくれるジャーナリスト池上彰氏。…
  5.  元アニメーターで江戸川乱歩賞作家、真保裕一の「行こう!」シリーズ最新作。今年5月に文庫化されました…
ページ上部へ戻る