阪和道消防協議会が訓練

 高速道路、阪和自動車道(大阪府・松原IC―田辺市・南紀田辺IC)の関係機関でつくる阪和道路消防協議会は16日、印南町の同下り線、印南SAに隣接する管理ヤードで防災訓練を行い、各隊が多重衝突事故に対して救出、救護、消火を迅速に展開。本番さながらの活動で、万一の事態に備えて連携や協力体制の強化を図った。
 日高広域と御坊市の両消防本部を含む消防、警察、高速道路管理運営会社合わせて10機関から21隊73人が参加し、同SA付近で大型バスと乗用車との正面衝突をきっかけに、ダンプカー等の後続車両による多重衝突事故が発生、多数の負傷者とともに乗用車から火が出たと想定。日高広域を中心に実働訓練を行った。
 まずは通報を受けて日高広域が出動。県警や高速道路事務所の各隊に続き、応援要請を受けた御坊、田辺の各レスキュー隊が到着した。現地指揮本部や応急救護所を設置しながら、現場では資機材を使い、乗用車の障害物を取り除いたり、ドアをこじ開け、ドライバーらを救出するとともに、同時にバスから乗客らを救出。湯浅広川と有田川の救急隊を加え、次々と負傷者を搬送していった。
 車両火災に対しては駆けつけた和歌山、海南、那賀の消防隊が放水。ほかの消防本部や地元行政の関係者、SA利用者らが見守るなか、キビキビとした連係プレーを見せた。消火活動時の大型散水車活用について研修も実施。日高広域の山西良一消防長は「高速での対面通行は大きな事故につながる危険性が高く、多くの負傷者が出たりするので、応援なくして対応は困難。事故がいつ起こるかわからないなか、実践に即応し、連携を深められる有意義な訓練。万が一の際に備え、生かしたい」と見つめていた。

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