鍋グランプリの誘致を
- 2016/2/13
- 日高春秋
前回の小欄に引き続き、日高町九絵の町づくり推進実行委員会(山田理司委員長)の天然クエ鍋が、初参戦で3位の快挙を成し遂げたニッポン全国鍋グランプリ(先月30・31日、埼玉県和光市)の話。既報の通り2日間で延べ14万人が来場したマンモスイベントで、経済効果は相当なものだろう。
例えば、参戦した59チームの鍋の売り上げをみると、来場者がそれぞれ平均的に1杯500円の鍋を3種類食べたとして、2億1000万円。ほかに数字的なことは試算されていないが、来場者や関係者が使う電車、タクシー代のほか、参戦した各チームのメンバーも金を落とす。宿泊にしても、県外からの参加チームは準備や後片付けなども考えて3泊4日の日程を組むなどで、会場周辺の宿泊施設はどこも満杯。しかも、連泊している間、食事や土産物を買ったりして出費するわけで、全ての経済効果を合計すれば何億にもなってくる。つまり、和光市にとっては大きな〝外貨〟を獲得する機会にもなっている。
日高町の関係者の間でも話が出ているが、このマンモスイベントを地元に誘致できないだろうか。鍋グランプリの実行委員会では今後、関西方面での開催も視野に入れているらしい。できれば日高町で会場を提供するのがいいが、広さ的には御坊市の日高港ぐらいが必要だろう。また、このイベントを誘致できなくても、関西版の鍋グランプリを開催するのも手かもしれない。御坊・日高でもさまざまなおいしい鍋があり、プロアマ問わず多くのチームが参戦して盛り上げてもらえるはず。クエ鍋を先頭に、広域的な地域活性化につながることを期待している。(吉)