近所付き合いで犯罪抑止

 昨年1年間の刑法犯認知件数は、前年比11万3115件(9・3%)減の109万9048件。昭和48年の119万549件を42年ぶりに下回り、戦後最少だったという。県内も前年比1163件(13・4%)減の7541件。人口1000人当たりの認知件数で表される犯罪率は全国ワースト15位ながら、人口150万人未満の県でみるとワースト3位だ。
 御坊署管内では350件で前年と比べて55件減少。最も多かった罪種・手口は自転車盗の50件で、次いで器物損壊が44件、万引きが36件、車上狙いが35件で続いている。特殊詐欺被害は4件で金額は約3000万円。犯罪率はワースト順で御坊市が6位、美浜町が12位、由良町が23位、日高町が26位、印南町が28位、日高川町が29位となっている。減少しているとはいえ、なくならない犯罪。被害に遭わないために何ができるだろうか。
 「おはよう」。出勤前、家の外から朝のあいさつが聞こえる日がある。古くからの近所付き合い。お互い会えばあいさつをし、声をかける。地域に知らない人がいれば、すぐにわかるようになっている習慣。これは無意識のうちに行われている防犯活動といえる。しかし、近所付き合いといえば、田舎にだけ残るイメージ。皆さんが住むまちの近所ではどうだろうか。
 昔と比べ、日高地方も核家族化や少子化が進展。生活様式も変わり、古くから培われてきた近所付き合いという習慣が少なからず薄れつつある。一方、地域によっては自主防犯組織がパトロールを展開。そういった自主防犯活動の継続が地域の連帯感を強め、犯罪抑止機能の向上につながっている部分があると思う。わずらわしさもあるだろうが、近所付き合いを大切に、さらに犯罪の減少を願う。(笑)

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