中紀バスが特別仕様の大型車を導入

 由良町里、中紀バス㈱(高垣太郎社長)は、最高級の安全性と快適性を誇る特別仕様の大型観光バス1台を導入した。特注カメラや衝突被害軽減ブレーキなどが装備され、トイレとサロンスペースが付いたスーパーハイデッカーのタイプは、紀中、紀南エリアで初。長野県など全国的にバス事故が相次いでいる中、高垣社長は「襟をただして安全、安心の旅をお届けするのが我々の最大の使命」と意気込んでいる。
 中紀バスでは、昨年10月に公益社団法人日本バス協会貸切バス事業者安全性評価認定委員会から最高ランクの「安全性評価認定☆☆☆(3つ星)」を受けており、今回その記念で新車両を購入。さらに、故高垣宏会長から「創業者の高垣徹太郎の名前を付けた安全性の一番高いバスをつくれ」との遺言もあり、バスの名前は「The First President of Tetsutaro Takagaki」と命名した。
 安全性については車両に衝突被害軽減ブレーキを装備。前方の車やガードレールなどに衝突の恐れがある場合は、ブレーキ制御で被害を抑制。また、車間距離警報装置、ドライバーの脇見や居眠りなどの運転状況をモニターして警報する運転注意力モニターも付いている。さらに、車体前方や後方、車内用のカメラを5カ所(従来は前方3カ所のみ)に設置し、運転状況の記録やドライバーの運転姿勢のチェックも行う。快適性については従来のバスに比べ天井が30㌢高く、車内は広々とゆったり。乗客の視点が高い位置に来るため、より一層ワイドに車内からの観光が楽しめる。トイレのほか、対面シートで机を配置したサロンも。プラズマクラスターの空気清浄機も3カ所に設置している。専属ドライバーにはベテランの運転指導員総班長の早川智さん(44)が決まっている。
 三菱FUSOの車両で、定員41人、420馬力。初運行は今月23日の日帰り奈良旅行で、定員に若干の空きあり。第2便は31日の日帰り三重旅行で、こちらも参加者を募っている。
 高垣社長は「バスの痛ましい事故が起きる中、バス業界では非常事態宣言を出して対応している。本社は、安全性3つ星を受けたが、それに恥じないよう安全運転と安全管理態勢の徹底を図りたい」と話している。

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