みなべ町で15日、「紀州みなべ梅酒の会」が発足した。梅酒を製造する13業者で組織。うめ振興館で初会合が開かれ、各種イベントへの出展、消費活動宣伝などを盛り込んだ事業計画が承認された。岡﨑健志会長(㈱ウメタ)は「梅干し、青梅に次ぐ産業の3本目の柱となるようにしていきたい」と意気込んでいる。
町は平成20年に、内閣府から「紀州みなべ梅酒特区」の認定を受けた。本来梅酒製造免許にかかる最低製造量が年間6000㍑のところ1000㍑に引き下げる制度。町内ではこの制度を活用して酒造免許を取得する梅加工業者らが相次ぎ、現在は13社が梅酒の製造販売を行っている。
今回の紀州みなべ梅酒の会は、梅酒製造業者が連携を密にし、町内産梅酒の消費拡大を図る目的で立ち上げた。この日の会合では会則を決めたほか、活動方針は「紀州みなべ梅酒」ブランドの確立とし、今後の活動はイベントでの出展、勉強会、啓発資材の作製などとした。会長に岡﨑さん、副会長に山西善信さん(㈱紀州本庄うめよし)が選ばれた。今後、2月11日に南部梅林(晩稲)で催される梅まつりの中のイベント「紀州みなべ梅酒コレクション」に出展するほか、同月13・14日にうめ振興館(谷口)で催される物産展にも出展する。加盟業者は次の通り。
㈱紀州本庄うめよし(西本庄)、月向農園(晩稲)、横山食品㈱(西本庄)、河本食品㈱(気佐藤)、㈱マルリョウナガオカ(芝)、㈲紀州高田園(晩稲)、㈱トノハタ(西岩代)、森川農園紀州(西岩代)、有本農園(東岩代)、筋本農園(筋)、㈱梅一番井口(西本庄)、㈱ウメタ(山内)、㈱東農園(東本庄)