申年に梅産地の課題を打開

 年明けから早いもので1週間が過ぎた。筆者が担当するみなべ町では、機関産業の梅で大きな節目のある事柄がある。南高梅の誕生50周年関連行事が昨年から続いて行われ、昨年12月に承認された世界農業遺産登録による地域おこしが本格的に始まる年でもある。加えて、ことし生産された梅を食べると病気にかからないという「申年の梅」の年。天徳4年(960年)の申年に都で疫病が流行り、病気になった村上天皇(926~967年)が梅干しと昆布の茶で回復したといわれることに由来しているという
 ▼節目にちなんだ具体的な取り組みとしては、観梅シーズンの2月、南高梅誕生50周年記念の一環で高校生が梅料理で競う「UME―1グルメ甲子園」が開催される。出場できる10チームがすでに決まり、当日はうめ振興館で各チーム考案の梅料理が販売され、コンテストとして競い合う。世界農業遺産の活用方法の取り組みでは、具体化しているものはまだ少ないが、大きなアピール材料として期待。「申年の梅」も販売業者らにとっては好材料といえるだろう
 ▼もちろん、梅の消費拡大への取り組みはいまに始まったことではなく、以前から官民あげて行われてきた。例を挙げると、中学生が修学旅行で梅のPR活動を展開。行政なども首都圏など都心部で販売活動を実施したり機能性の研究を進めるなど、さまざまな取り組みを行っている。しかし現状としては、一昔前と比べて価格面で低迷し、梅農家らは厳しい農業経営を強いられている状態だ
 ▼ことしの申年は「いままでの努力が実を結ぶ年」という。これまでの官民が力を合わせて取り組んできたことが成果として表れ、現状を打開する1年となるよう、紙面でも応援していきたい。 (雄)

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