御坊の蓮池に東屋「荷風亭」

 御坊市の北吉田区住民有志でつくる北吉田・蓮保存会(佐竹成公会長)が同地内の舞妃蓮池で建設していた東屋と桟橋が完成した。周辺整備など行い、利用できるのは来春になる。吉田出身でハスを研究した故阪本祐二氏が残した言葉から東屋を「荷風亭」、桟橋は「舞妃蓮橋」と名付けた。普段は住民の憩いの場として活用するほか、琴や日本舞踊などを披露する伝統芸能の拠点にしていく。
 場所は北吉田の八幡神社近くにことし整備したハス池で、故阪本氏の長男で同保存会顧問の尚生さん宅の舞妃蓮を分根している。美しい蓮を観賞しながら住民が憩える場、さらには「御坊ではあまり機会のない伝統芸能に触れる場をつくりたい」と佐竹会長らメンバーが東屋建設を企画。私財を投じて秋に着工し、750平方㍍の池の中央に、床面積7㍍四方の舞台を備えた建物と桟橋を完成させた。
 東屋は、故阪本氏が晩年、日中友好への思いを込めて残した「荷風千里」の言葉から「荷風亭」と命名。荷は中国語でハスの意味がある。ハスの香りが千里を超えて中国まで届いてほしいとの思いが詰まっており、ハス池に建つ東屋の雰囲気にぴったり。東屋へ続く桟橋は咲き誇る大輪を観賞するイメージで「舞妃蓮橋」とした。現在は看板や道標、舞妃蓮の説明板などを発注している。今後は多くの人が散策できるよう周辺の遊歩道整備を進めていく。遊歩道にはベンチなども設置し、伝統芸能の発表のときは観覧席になるよう工夫する。全体完成は来年春ごろになる。佐竹会長は「単なる東屋ではなく、舞台としても活用できるよう10㌢の角材を敷いているので全体的に重厚感のある建物に仕上がった。いまはコンクリートの基礎が見えるが、水を張ればまた趣も変わるでしょう。住民の交流、伝統芸能の発信の場、道成寺を含めた観光の拠点にしていくため、こらからみんなで知恵を出し合っていきたい」と意欲をみせている

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