寒川診療所 日高病院と日高川町が共同運営へ

 国保日高総合病院は28年度から、日高川町と共同で寒川地内の寒川診療所を運営する。25日に開かれた同病院組合議会で関連議案を可決し、正式に決まった。寒川診療所は県から医師が派遣されているが、年明けからその医師が産休に入るため、地域の中核病院として日高病院がへき地診療に本格的に取り組むことになった。10月の議会で示した経営方針試案を実践する格好で、地域医療のさらなる充実へ新たな一歩となる。
 寒川診療所は日高川町立で、これまで県から医師1人が派遣されて週に4日間の診療を行ってきた。現在の女性医師が出産のため来年1月18日から産休となることから、医師確保に苦慮していた。日高病院は新しい医療計画制度で国から重視するよう示されている5疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病、精神疾患)と5事業(救急、災害、周産期、へき地、小児救急)の中で、へき地診療だけはまだ実施していなかった。10月に示した経営方針試案で今後、へき地診療を含めた5疾病5事業に力を入れていくことを打ち出しており、今回、地域中核病院として寒川診療所の運営に積極的にかかわることにした。4月から新しい男性医師を日高病院が雇い入れて週4日診療を継続していく。産休中の1月18日から3月末までは県から1人、日高病院から1人の医師を週2日ずつ派遣するほか、地域をよく知る同町立川上診療所(川原河)の医師が週に一度往診を行うことになっている。寒川診療所は高齢化する地域住民の健康を守っており、4月以降も継続されることに地元住民も喜んでいる。
 組合議会では医師派遣のため、へき地診療手当等を新たに盛り込んだ職員の特殊勤務手当及び管理職手当に関する条例の一部改正案を原案通り可決した。共同運営する日高川町の市木久雄町長は「高齢者が多く、出張診療も行う寒川診療所がこれまで通り運営されるのは非常にありがたい。地域住民も喜んでくれている」と歓迎。同病院では「日高地方の医療を守る中核病院として、これからもへき地診療に力を入れ、地域に目指した病院にしていきたい」と話している。

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