「世界津波の日」日本が模範に

 国際連合など国際機関によって定められた記念日、いわゆる国際デーといわれるものは調べてみればたくさんある。世界戦争孤児の日(1月6日)、国際人種差別撤廃デー(3月21日)、世界報道の自由の日(5月3日)、世界禁煙デー(5月31日)、世界環境デー(6月5日)、オゾン層保護のための国際デー(9月16日)など、聞いたことのあるものからあまり知られていないものまでさまざま。共通しているのは全世界が一丸となって取り組んでいかなければならない重要な問題や課題であるということ。戦争やテロの脅威はますます増しているし、二酸化炭素排出など環境への負荷はなくなっていない。記念日を一つのきっかけにあらためて意識を高めなければならない。
 そんな国際デーに和歌山発の新たな一日が加わった。11月5日の「世界津波の日」である。自民党総務会長の二階俊博代議士が提唱し、今月23日の国連総会で正式に決まった。11月5日は、稲むらの火の濱口梧陵の逸話で有名な安政南海地震が起こった1854年11月5日にちなんだものだ。日本はもとより南米やインドネシアなど津波による犠牲はまさに世界規模。津波から逃げ切る、世界共通の認識にしていくためにも有意義な記念日となるのは間違いない。
 記念日に制定することが目的ではなく、津波による犠牲者を一人でも少なくするための国際デーであることはいうまでもない。濱口梧陵の功績、東日本大震災での釜石の奇跡に代表されるように津波から命を守ったすべを今度は世界に発信していく役割を担った。日本が世界の模範になることが求められており、いまこそ日本人一人一人が防災の自覚を持つときだろう。(片)

関連記事

フォトニュース

  1. いまが見ごろです

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 出撃直前、さくら弾機が炎上 極秘扱いで「知られざる特攻機」とも呼ばれたさくら弾機は、直径1・6㍍、…
  2. 飛行機乗りが夢だった 1944年(昭和19)6月、日本はマリアナ沖海戦に敗れてサイパンが陥落し、絶…
  3. 激戦のフィリピンで6年 日米開戦直後の1941年(昭和16)12月22日、日本は米軍の支配下にあっ…
  4. 空襲に怯え、悲痛な思い 大戦末期、空襲に怯え、悲痛な思いをした御坊市島の竹田(旧姓=山﨑)玉枝さん…
  5. 根室空襲、艦載機が猛爆 大東亜戦争末期、制海権を失った日本は北海道まで米軍に押し込まれ、1945年…

日高地方などのイベント情報

現在予定されているイベントはありません。

Twitter

書籍レビュー

  1.  還暦を過ぎても精力的に新作を発表し続ける東野圭吾。木村拓哉と長澤まさみ主演で映画化もされた人気シリ…
  2.  1945年8月15日正午、天皇陛下がラジオで国民に向けて終戦の詔書を読み上げ、国民はこのいわゆる玉…
  3.  テレビで見ない日はないぐらい、ニュースを視聴者に分かりやすく解説してくれるジャーナリスト池上彰氏。…
  4.  元アニメーターで江戸川乱歩賞作家、真保裕一の「行こう!」シリーズ最新作。今年5月に文庫化されました…
  5.  今回紹介するのは2005年に発行された推理小説家石持浅海の「君の望む死に方」。前作の「扉は閉ざされ…
ページ上部へ戻る