ローマからの吉報に関係者も歓声

 みなべ・田辺の梅システムが15日に世界農業遺産に登録され、地元のみなべ町では「梅の消費拡大に期待できる」「観光面でも大きなプラス」などと喜びの声が続々と上がっている。一方で、「登録だけで終わるのではなく、これをどう生かすかが大事。地域振興という意味ではスタート地点に立ったばかり」と気を引き締める声も聞かれた。
 梅システムが世界農業遺産に認定され、仁坂知事は「大変うれしく思う。400年以上、引き継がれてきた梅栽培を中心とした伝統的な農業の仕組みが世界に認められ、世界に誇れるものがまた1つ増えた。認定を機に梅という健康な作物を世界に発信し、梅の消費拡大や国内外からの観光客誘致など、地域の活性化につなげていきたい」と述べた。推進協議会会長の小谷町長は「先人のおかげで、まさに遺産と呼ぶべきもの。世界に認められたこと、南高梅誕生50周年を迎え認定されたことは大変うれしい。今後は遺産をどう後世に伝え、認定を生かしてくのかが大事」、県議会促進協議会会長の坂本県議は「大変意義深い。伝統を引き継ぎ、心を込めて梅づくりに励んでこられた梅農家の方々、梅産業に関わっている皆さんとともに喜びを分かち合いたい」と喜んだ。
 JA紀州の久保秀夫組合長は「登録の知らせを受けて一安心した。梅干しが健康にいいことを世界の人たちに知ってもらって食べていただきたい」とコメント。紀州みなべ梅干協同組合の杉本宗一理事長も「非常に喜ばしいこと。登録を梅産地の振興にいかに生かしていくかがこれからの課題。組合としても積極的に取り組んでいきたい」、みなべ町議会の田中昭彦議長は「制定されている『梅干しでおにぎり条例』『梅で健康のまち宣言』と合わせ、議会としても執行部と協力しながら梅対策に取り組んでいきたい」と述べた。観光面では、みなべ観光協会の三前雅信会長が「観光客の増加に期待したい。今後は登録をどう生かしていくかが重要で、皆さんとともに考えていきたい」と話した。

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