南紀熊野サテライト 10周年で記念式典

 和歌山大学が田辺市の県立情報交流センター(ビッグユー)内に開設している学外キャンパス「南紀熊野サテライト」が10周年を迎え、13日、記念式典などのイベントが行われた。紀南の地域づくりに貢献する大学の地域ステーションとして、地域のニーズに対応した高等教育、生涯学習、地域連携事業を推進。式典では「地域を担う若者と大学」をテーマに、紀南3市町村長によるパネルディスカッションを行った。
 和歌山大学は地域の「知の拠点」として、平成17年に田辺市の南紀熊野サテライト、18年には南大阪地域を対象とする岸和田サテライト(岸和田市立浪切ホール)を開設した。いずれも大学の研究教育機関やシンクタンク機能を活用して地域づくりに貢献することを目的に、住民が自ら地域を見つめ、自立した地域の主体者となる人材育成を支援。大卒の一般社会人を対象とした経済学部の単位を取得できる大学院、社会人や高校生を対象とした学部開放授業を中心に、地域住民の交流、学びの活動を推進している。
 この日の記念式典では、日経ビジネスの「次代を創る勇士100人」に選ばれた観光カリスマ、和歌山大教育アドバイザーの山田桂一郎氏が特別講演。続いて、真砂充敏田辺市長、小出隆道上富田町長、奥田貢北山村長の3人がパネラーとなり、「地域を担う若者と大学」をテーマに公開討論を行った。
 真砂市長は田辺市の地方創生戦略、移住支援など、小出町長は町の総合計画、右肩上がりが続く人口と世帯数の推移、教育の特色など、奥田村長は村の観光と特産、ITCを活用した地域活性化、小さな村だからこそできる子育て環境、教育の充実などを説明。真砂市長は「若い人が少ないと地域の元気が出ないので、田辺市に大学を誘致してほしいという声をよくいただくが、この少子化の時代に大学を誘致するのはかなり難しい。しかし、大学はなくても学生は地域に大勢いる。この地域を学びと実践のフィールドにすることで学生を呼び込み、交流人口の増加とにぎわいづくり、移住やU・Iターン就職の促進が期待できる」とし、新入生の合宿研修やフィールドワークで和歌山大学経済学部、追手門学院地域創造学部と連携していることも紹介した。

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