秋の紀州路を懐かしい昭和の車やバイクが走るイベント「カー・オリエンテーリング2015」が1日、日高川交流センターをスタート・ゴールとする約100㌔のコースで開かれ、国内外の名車、旧車約60台とバイク約10台が参加した。
県内の旧車愛好家らでつくるカーオリ実行委員会が主催し、日高川町では2年ぶりの開催。会場にはニッサンのスカイライン、セドリック、トヨタのセリカ、ホンダの軽自動車N360など昭和の国産車を中心に、外車では昭和63年式のフェラーリやイギリスの名車、オースティン・ヒーレーも登場し、中高年の旧車マニアら多くのギャラリーを楽しませた。
昭和のフェラーリのオーナー、茨木市の飲食店経営西尾忍さん(59)は「若いころ、いつか乗ってみたいと憧れた車に、大人になってから買って乗ると、気持ちが若返ります。ここにいる旧車好きは皆さん、そうじゃないですかね」と笑顔。印南町古井の農業舩木吉昭さん(65)は45年ほど前に買ったというセリカLBを駆って現れ、顔なじみの旧車仲間から愛車の前で記念写真を頼まれるなど、ひときわ注目を浴びていた。