レストラン街を歩く

 先日、大阪市内に電車で出かけた。その帰りの日、午後1時半前にJR天王寺駅に到着。昼食がまだだったので駅階上のレストランフロアへ行った。すでに昼食の時間も終わったころで混雑もないかと思っていたが、まだ多くのお客さんでごった返していた。数十軒の食べ物屋がずらりと並ぶフロアだが、どこも店の前に行列ができていた。元来、列に加わるのは苦手な性格で、空いている店はないか探して回った。
 一軒一軒見ていくと、ほとんどの店に食品サンプルが設置されていることに気がついた。寿司、中華、そば、うどん、どんぶり、とにかくいろんなものが陳列されている。いまの食品サンプルは本物と見間違えるほど素晴らしい出来栄えで、順番に見学していくだけでおなかがいっぱいになった感じがした。
 何気なく設置されているように思われる食品サンプル。「あってもなくてもいいのでは」という意見もあるだろうが、実はさまざまな効果があるそうだ。サンプルがあることで、その店でどんなもの(分量も含めて)をいくらで提供しているかひと目で分かるため、入店しやすくなる。本物そっくりに、おいしそうに作られているので食欲を刺激する。さらに店に入る前にメニューを決めてもらえるので、客の回転率が上がるなど。地下にある店などは地上の入り口にサンプルを置いただけで売り上げがアップしたというケースもあるそうで、たかが料理の模型と侮れない。
 そのほかにも店内がよく見えるようになっていて、お客さんが入店しやすいように配慮されていると思えた。通路の両側に乱雑に店が並んでいるように見えても、細かいところまでよく考えられているものだ。たまには繁華街を歩くことも勉強になる。 (賀)

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