「30年後の未来」を迎えて

 ロバート・ゼメキス監督のSFコメディ映画に、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズがある。いまから26年前に公開されたパートⅡでは、主人公マーティが未来の自分の息子のトラブルを回避するため、タイムマシンに乗って30年後の未来へタイムスリップする。
 あやしい博士のドクとデロリアン号に乗り込み、行き先として設定する日時は2015年10月21日。つまり、今月21日がその日に当たり、30年先の未来として描かれた映画の2015年と、現実の世界を比べてみるのも面白い。
 映画の2015年は大型の薄型テレビが各家庭にあり、ビジネスマンはテレビ電話で打ち合わせをし、時計台の前ではおっさんがタブレット端末を使って署名運動をしている。現実にもこれらはすでに当たり前の光景で、30年前の未来予想を追い越している。
 微妙なところでは、映画の2015年には自動で靴ひもが締まるスニーカーや犬を散歩させるドローン、宙に浮くスケボーが登場するが、犬の散歩ドローンはアメリカで実際に使われているらしく、スニーカーはナイキが年内の発売を発表し、スケボー(映画の性能とはほど遠いが)もアメリカの企業が映画に合わせて今月21日に発売するという。
 実現していないものでは、空飛ぶ自動車、サイズ自動調節スーツ、5秒でふわふわに焼き上がる乾燥ピザなどがあるが、なんといっても最大の夢であり、最大の壁であるのはデロリアン号(タイムマシン)。これはいつの日か開発されることを夢見つつ、とりあえずは日本企業が世界市場を席巻している映画のように、アベノミクスの新たな三本の矢による景気の爆上げに期待しよう。(静)

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