身近に楽しむクラシック

 御坊市民文化会館主催事業、Shibun茶和会「Tea Timeコンサート」第6弾が先日行われ、日高川町出身のピアニスト原見舞子さんが演奏を披露した
 碇理早さん(ピアノ)に始まり、中野綾さん(ソプラノ)、石橋敬三さん(マンドリン)、市ノ瀬佳子さん(琴)、松岡恒介さん(トランペット)とこれまでにも多彩なコンサートが展開。それぞれに工夫があり、聴く人を楽しませる意欲が感じられた。地元ゆかりのアーティストを地域の人々に紹介すると共に、肩の凝らない雰囲気で音楽に親しんでもらおうという企画は成功していると思う
 今回の原見さんはプログラムに曲名がなく想像力をかきたてるところがユニーク。「猫ふんじゃった」がドイツやベルギーでは3拍子でもないのに「ノミのワルツ」と呼ばれていること。オルゴールの定番曲「乙女の祈り」には「かなえられた祈り」といういわばアンサーソングがあったこと。県民もあまり知らない「和歌山県民歌」が実は「赤とんぼ」等で知られる山田耕筰の作曲だったことなど、合間のトークでミニ知識が頭に入る楽しいコンサートに。6月生まれの人をお菓子と演奏で祝うサプライズも雰囲気を盛り上げた
 オーケストラによる交響曲全楽章演奏のようなコンサートならもちろんトークなどなく、大曲と対峙する緊張感を持って臨むことになる。それを楽しむ力を身につけるためにも、音楽の魅力に身近なところから触れる機会の提供は、音楽環境を充実させるうえで大切なことだ
 このところそういう観点の催しが当地方でもよく開かれているのは喜ばしい。クラシック鑑賞では初心者なので、取材を通じて自分の音楽的素養も豊かにすることができればと期待している。    (里)

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