10月の第15回全国障害者スポーツ大会「紀の国わかやま大会」の種目になっているフライングディスクの体験会が、田辺市龍神村の龍神小学校(湯川善典校長)で開かれた。円盤を用いたスポーツで、障害者理解を深めるのが目的。全校児童24人が投げ方の指導を受けて競技に挑戦した
10月24~26日に、県内各地で紀の国わかやま大会が開かれる。この機会に子どもたちの障害に対する理解を深め、大会の機運を高めようと、県は県内16小中学校を対象に手話や障害者スポーツ体験を行うプロジェクト「心のバリアフリーの輪を広げよう」に取り組んでいる。
龍神小学校で行われたフライングディスク体験もプロジェクトの一環で、県障害者フライングディスク協会のメンバー8人が指導。円盤をどこまで遠くへ投げられるか(ディスタンス競技)、距離が5㍍と7㍍離れたリング状のゴール(直径約1㍍)に投げた円盤を通すことができるか(アキュラシー競技)を競う。児童たちは投げ方の指導を受けたあと、実際に体験。ゴールを狙って慎重に投げ、うまく通ると大喜びしていた。引木翼君(5年)は「だいたい思い通りの場所に投げられるようになった。とても楽しい」と話していた。このあと紀の国わかやま大会に出場する選手らに「頑張って」などのメッセージを書き、県職員に託した。同大会のフライングディスク種目は上富田町のスポーツセンターで行われ、全国から約5500人、県内からは約300人出場する。