プレミアム商品券 美浜町は販売初日に大混乱

 美浜町のプレミアム商品券が販売開始された5日、販売場所の地域福祉センター周辺は日高地方一のプレミアム率40%の商品券を買い求める町民で大混乱となった。発行者の町などでは初日を町民限定、整理券配布などの対応をとったが、一部で不手際があり、「2時間待たされ、買えなかった」などと苦情が殺到。さらに路上駐車で御坊署員が出動、雨の中の長時間の行列参加で体調を崩す人も出た。消費喚起を目的にした町の振興事業も出足で大きくつまずいた格好となり、森下誠史町長は「ご迷惑をおかけし、お詫び申し上げます」と謝罪している。
 販売場所は地域福祉センター3階の一室で、初日は町民の16歳以上を対象に1人5セットまで、免許証などで本人確認のうえ販売した。午前5時ごろに先頭の人が並び、7時ごろから人が増え始めた。7時45分ごろ、発行者では福祉センター内への入場を開始させ、同時にセンター入り口で整理券(購入セット数)を配布。9時から予定通り販売スタートした。外の行列の人には9時半ごろから整理券を配り始め、11時半ごろになくなった。最終は午後1時をすぎて4000セットすべての手続き等が終わった。
 発行者は町と商工会。町は総務政策課8人、商工会は全職員4人が出勤し、ガードマン2人も雇い、商工会役員も数人以上が交通整理などで協力した。ところが、購入手続き等の受け付けに6人、センター内の安全確認等に2人、整理券の配布と行列の整理等に4人の人員配置ではスムーズに手続きを進められず、販売開始時刻の9時には福祉センターから役場職員用駐車場内へ300人以上の長蛇の列ができた。行列は時間の経過とともに伸び、整理券がなくなった11時半ごろには2時間待った町民が購入できない事態が発生。200人ほどの町民に販売打ち切りが連絡された。8時ごろから並んで買えた人でも購入できたのが10時20分ごろ、高齢の男性が体調を崩して家族に迎えに来てもらい購入できずに帰宅する事態に加え、路上駐車で御坊署員が出動するなど購入者のマナーの悪さもあって大混乱となった。
 9時半ごろから並んでちょうど目の前で整理券の配布を打ち切られたという和田の80代女性は「町の職員も、よそもえらい人やったと聞いているはず。2時間も待たせて、きっちり人数の把握もできないのでしょうか」と怒り心頭。最後尾の周辺でぎりぎり買えた人も「もっと販売の仕方を考えてほしかった」と雨の中の行列参加に顔を曇らせていた。その他、和田の40代男性は「こんな不公平なことはない。この日に買うことができない人もいるのだから、事前に申し込みで抽選にすべき」、和田の50代女性からは「もっと早く整理券を配るなり、並んでいる人に購入枚数を聞くなりすればよかったのでは」という声も聞かれた。現場では責任者として総務政策課の福島教課長が購入できなかった人たちにお詫びしたが、不満は収まらなかった。
 この日は日曜日だったが、役場の日直に問い合わせが約40件。半分以上が買えなかった人からの苦情だった。翌5日にも役場には午前中に数件の苦情が寄せられた。
 担当課の福島課長は「商品券の販売は初めての試みで、想定が甘かった。商品券が売れ残るのではという心配もしていたのですが、結果的にもっと人手を増やせばよかったということになると思います」とコメント。発行者の森下町長と商工会の橋本健治会長は「雨の中、来ていただいて買えなかった方々、また長時間並んでいただいた方々にはご迷惑をおかけし、お詫び申し上げます」と謝罪している。
 一部住民からは発行者の町の職員が混乱を尻目に購入の列に並んでいたことを指摘する声もあり、これに対して森下町長は「職員も一住民なので…。ただ、住民への配慮は必要だったと思う」と話している。

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