仁坂知事 FAOに世界農業遺産早期認定を要望

 みなべ町と田辺市が梅産地の農業システムの登録を申請している世界農業遺産に関し、仁坂吉伸知事がイタリアのローマにある認定機関、国際連合食糧農業機関(FAO)を訪問。グラジアノ・ダ・シルバ事務局長らに早期の認定を要望し、シルバ事務局長は「早期の認定に向けては私も応援する」と協力を約束した。このほか、仁坂知事はミラノの国際博覧会で開かれたイベントにも出演、和歌山の特産をPRした。
 みなべ・田辺の梅システムは昨年10月までに国内の予備審査等をクリアして申請が完了しており、ことし5月にはFAOの調査員がみなべ町と田辺市を訪れ、みなべ町では県のうめ研究所、紀州備長炭振興館、南部高校など、田辺市では石神梅林や秋津野ガルテンを回り、計10カ所の現地調査を実施。現在はFAOがその報告を受けて審査を行っているとみられるが、注目の最終結果の発表がいつ、どこで、どのような形で行われるかについては、県や町にも正式な情報は入っていないという。
 今回、仁坂知事はローマにあるFAOにシルバ事務局長とマリア・ヘレナ・セメド事務局次長を訪問し、みなべ・田辺の梅システムの早期認定を要望するとともに、世界農業遺産への期待やその意義について意見を交換した。
 シルバ事務局長、セメド事務局次長はともに仁坂知事の訪問を喜び、審査結果の発表時期に関する言及はなかったが、シルバ事務局長は「世界農業遺産は日本をはじめ、中国、中南米、中近東、ヨーロッパなど、認定をとろうとしている国が増えてきてうれしい限り。早期の認定に向けては私も応援する」。セメド事務局次長も「仁坂知事が世界農業遺産に関心を持ってくださっていることをうれしく思います。できるだけスピードアップして審査を進めたい」などと述べた。
 ほか、仁坂知事はミラノで開催中の国際博覧会の日本館イベント「和歌山県の日」に出演し、和歌山が誇る観光資源や豊かな自然の恵みを受けた「食」とのその機能性について、イタリアとの類似性を織り交ぜながらプレゼンを実施。参加者に梅干し、梅酒、みかんジュースなどの県産品を振る舞い、知事プレゼンのあとには原康雄農林水産政策局長が「みなべ・田辺の梅システム」のプレゼンを行い、認定に向けて各国からの参加者に和歌山の農業をアピールした。

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