国土交通省近畿地方整備局は23日、みなべ町の山内から東岩代までの国道42号線にかかる雨量による交通規制を試行的に変更。従来は連続雨量250㍉で通行止めとなっていたが、法面の補強対策工事が完了したとして、300㍉まで引き上げられた。同整備局では「最終的には規制がかからない安全な道路を目指していきたい」と話している。
規制が変更された区間は、山内地内のJR紀勢本線と高架で交わる付近から岩代郵便局(東岩代)付近までの約3.1㌔。1時間に50㍉を超える大雨がこの30年で1.3倍に増加しており、同整備局では土砂災害などの発生を防ぐため、区間内の法面補強工事を随時実施。平成23年度で完了し、過去の観測データを基に降雨による道路の通行規制を見直した。
今回の変更では規制となる連続雨量が50㍉引き上げられ、300㍉で交通規制がかかるようになった。ただし、増加するゲリラ豪雨に対応するため、時間雨量が40㍉を超える場合には、連続雨量250㍉でも交通規制をかける場合もある。同整備局では「最終的には規制基準の解除を目指し、安全な道路づくりに努めていきたい」と話している。全国的には、一般国道18路線24区間を対象に試行導入された。
御坊市以南の国道42号では、雨量によって交通規制がかかる区間が5カ所あり、今回の区間は平成25年6月21日に従来の規制基準が適用された。