一番の薬は愛情です!

 御坊市の発展を目指す住民団体ウイズ・ア・スマイルの人権講演会は21日に御坊市福祉センターで開かれ、アルツハイマー型認知症の妻を7年間介護している富岡廣志さん(大阪府)が「明るく元気に生き生きと~認知症と共に生き朗々介護を目指して」をテーマに語った。
 富岡さんは妻の節子さんと手をつなぎ、リュックを背負って登山スタイルで登場。「せっちゃんは81歳、ぼくもきょうが誕生日で81歳。2人で金剛山の登山をずっと続けています」と笑顔で話し、ママさんバレーが趣味だったという節子さんとボールを仲良く打ち合う姿も披露した。富岡さんは「まちかど福祉」を提唱しており、介護する日常を隠さず地域にも知ってもらうことで、まち全体で一人一人を優しく見守っていく環境を実現しようと頑張っている。同窓会や趣味の俳句会などすべて節子さんと一緒に参加しているという。「サポートできる体制が地域にあれば、認知症やハンディキャップのある人を介護する家族も声を上げやすい」と訴え、「怒らない、せかさない、否定しない、一人にしない、同じことを100回聞かれても100回丁寧に答える、節子がいるから私の幸せがあるのだと感謝の気持ちで接する」などの介護10カ条も紹介し、「認知症の一番大きな薬は愛情。節子さんはもう何年も薬やサプリメントは何も飲んでいません」と話した。前半は節子さんと手をつなぎ、後半は椅子に座らせて時折優しく声をかけながら講演。愛情いっぱいの夫婦の姿に、会場からは大きな拍手が送られた。

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