御坊に新しい舞妃蓮の池整備へ

 御坊市北吉田地区の有志でつくる北吉田・蓮保存会(佐竹成公会長・メンバー12人)では、日高地方民間有志などの宮子姫の里をつくる会(津村尚志会長)が進めている「宮子姫の里」予定地の北隣へ舞妃蓮池整備を進めている。31日にはメンバーが5株を植え付け。今後、年内に東屋などを設置し、来年中に全体完成。5年後には池一面に蓮の花が広がりそうだ。
 昨年、地元有志らが「ハスの先生」として知られる阪本祐二氏(大正14年~昭和54年)の妻弘子さんを訪問。弘子さんが高齢のため現状ではハス池の維持が難しいことを聞き、約2000年前のハスの実を開花させた大賀一郎博士、その品種保存と研究に取り組んだ阪本氏の熱い思いを継承しながら阪本氏の地元として応援し、子どもたちの情操教育にもつなげようと、4月に北吉田・蓮保存会を発足した。顧問には中村裕一県議と阪本氏の長男で県大賀ハス保存会会長の尚生さんが就いた。
 31日は宮子姫の里北隣と北吉田の五反田地区の2カ所に池を整備。宮子姫の里北隣はもともと休耕田だった場所で、宮子姫の里が整備されることや道成寺の近くであることなどから、観光面で生かすことも視野に入れ実施。面積は約930平方㍍。ハスは、昭和41年に阪本氏が、アメリカの黄花ハス「王子蓮」と日本の「大賀蓮」を交配して作り出した、御坊市生まれの舞妃蓮。31日には尚生さんから提供を受けた5株を適した場所に丁寧に植えていった。池は今後、桟橋や車いすでも通れる遊歩道などを整備し、中央には東屋を設置。8月には完成する見通しで、さらに周辺の植栽など進め、来年中の全体完成を目指す。植えた蓮は年々広がり、5年後には池いっぱいになり、数百輪の花を楽しめるようになるという。出入り口は現在は西側の通路を使うが、将来的には南隣に予定している宮子姫の里から出入りできるようにし、道成寺への観光客が訪れやすくする。
 五反田地区の池には尚生さんが千葉農林総合研究センターから分根して育てた大賀ハス保存種5株と美浜町の大賀ハス池の1株を植えた。同会では3月にも同地内の畑地区へ大賀ハス池の5株を植えており、今回の整備で蓮池は3カ所となった。
 佐竹会長は「阪本氏の地元として大賀ハスと舞妃蓮池を継承していきたい。また舞妃蓮池ではハスの花が咲いている期間が短いため、四季折々楽しめるようにさまざまな花木を考え、地域観光の一助になれば」と話している。

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