梅産地の農業システム FAOが現地視察へ

 みなべ町と田辺市の梅産地の農業システムを世界農業遺産に登録しようと取り組んでいる地元の推進協議会(会長・小谷芳正町長)の総会が7日にみなべ町役場で開かれ、認定の判断を行う国連食糧農業機関(FAO・本部イタリア)の現地視察時期について「今月末の見込み」と報告された。日程は2日間で、梅栽培や備長炭の製炭現場を案内する。将来に向けた取り組み(アクションプラン)なども説明する。
 世界農業遺産は、伝統的な農業・農法などを次世代に継承するシステム。現在は世界31地域、国内では石川県能登半島(能登の里山海岸)、静岡県(静岡の茶草場農法)など5地域が認定されている。同協議会が登録を進めているのは「みなべ・田辺の梅システム」で、自然の生態系を生かしながら梅栽培や備長炭の生産などを行っている農業形態。
 総会では、FAOの現地視察について事務局から説明。1日目は石神梅林(田辺市)、秋津野ガルテン(同)、JA紀南「紀菜柑」(同)、県うめ研究所(みなべ町)など、2日目は備長炭炭窯(同)、南部高校などを案内し、地域に根付いている梅産業や梅料理、備長炭の製法などをアピールする。1日目には歓迎レセプションも催される。2日目には紀州南部ロイヤルホテルでFAOの調査員と意見交換が行われ、アクションプラン、取り組み発表などがある。案内場所は約10カ所。具体的な日程についてはいまのところ決まっていない。
 このほか本年度の事業計画では、▽10月ごろイタリアで開かれる見込みの国際フォーラムへの参加▽石川県佐渡市で6月22~25日に開催される東アジア農業遺産学会でのPR▽7月に開かれるイタリア・ミラノ博でのPR――が組み込まれた。登録されれば、国内の認定地域が協力し合って開催する世界農業遺産フェア、グッズの販売も展開していく。

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