空き家バンクに期待
- 2015/4/24
- 日高春秋
以前、会社のホームページを作成しているとき、書籍などでよく「SEO」という言葉があった。「Search Engine Optimization」のことで、直訳すると「検索エンジン最適化」。グーグルやヤフーなどの検索サイトの上位に表示されるようにすることだ。「日高新報」の場合、「日高新報」を検索すれば固有の名前なので当然先頭にくるのだが、「和歌山 新聞」などと検索しても上位に表示されるようにすること。上位に表示されるということはその分アクセス数も増え、広告収入増加や売り上げアップにもつながる。一般的に更新頻度や信用性、アクセス数などで順位が決まるとされているが、上位に表示される条件は公開されていないため、サイト管理者は何かと工夫を凝らしており、SEOのみを専門に行う業者もあるくらいだ。
そんな中、印南町がホームページで行っている町内の空き家情報を提供する「空き家バンク」のページが、検索サイトで「空き家バンク」を探すと上位に表示されるようになっている。いろいろ調べてみると検索結果には使用するパソコンの位置情報も影響するため、御坊市で検索すれば1ページ目の2番目に出るが、場所を大阪府や東京都に設定すると5ページ目になる。それでも検索結果が約35万件あることを考えれば上位のほうだろう。
印南町の空き家バンクは、アクセス数が多いように京阪神などの利用希望者も多い。一方、提供できる空き家が少ないのが問題。空き家をスムーズに提供できるようになれば、人口流入に期待できる。空き家提供を呼びかけるとともに、提供するためのネックとなっている問題解消に向けた取り組みも必要だ。 (城)