みなべの上ノ尾倶楽部が南高梅の特徴調査

 みなべ町晩稲、上ノ尾地区の梅生産者3軒でつくる「上ノ尾(かみのお)倶楽部」(月向正美会長)は、農業振興協議会の26年度助成を活用して南高梅の香りを調査した結果を発表した。それによると、他県の南高梅より香りが強く長続きする特徴があることが分かった。同倶楽部では今後、この特徴を生かして「梅酒や梅ジュースに使う新たな南高梅のブランド化に向けた取り組みを進めていきたい」と張り切っている。
 青梅の価格低迷が続いている中、南高梅の新たな展開を探ろうと、昨年、上ノ尾地区の有志3軒でクラブを結成。量よりも質を高める取り組みの第1段階として、農業振興協議会の助成を受けて香り度合いを調査することにした。日本梅酒協会の理事長で梅酒ソムリエでもある兵庫県の金谷優さんに依頼。上ノ尾倶楽部の3軒の南高梅、兵庫県産の南高梅、愛媛県産の南高梅、兵庫県のスーパーで売られていた和歌山県産の南高梅の6種類を比較。調査方法は、2㍑の瓶に青梅1㌔を入れてふたをし、金谷さんが香りをかいで評価した。24時間ごとに1週間調べた結果、上ノ尾の3軒にほとんど差はなく、他の3種類の南高梅よりも香りが強かった。他の3種類は2~3日目に香りがピークに達したあとはすぐに香りがなくなっていったが、上ノ尾の3軒は2日目から4日目まで香りのピークが続き、緩やかになくなっていく持続性も高いことが分かった。
 調査に使ったのは、天候に恵まれて豊作だった昨年の南高梅。糖度計を使って測定したブリックス値(味の濃度)は10前後あった。南高梅の平年のブリックス値は6~7で、完熟した果実でも8前後といわれ、昨年は特にブリックス値が高かったことが分かった。これらの結果を基に、同クラブでは今後、平年でもブリックス値を10程度に高める栽培方法の確立に向けた取り組みを進めていくことを確認。雨の多い年は地面にしみこまないようにシートを張って雨量をコントロールし、日照時間を高めるために雨や曇りの日が多い年は葉をちぎって少しでも果実に日が当たるようにしていく。同クラブでは「天候に左右されるので、人力でどこまでブリックス値を高められるか、これから本格的に取り組んでいきたい。安定してブリックス値10程度の果実ができればブランド化し、梅酒や梅ジュースに活用して販路を広げていきたい」と意気込んでいる。

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