みなべ町清川地内の国道424号沿いで、地元住民の有志が四季折々の花などが楽しめる公園づくりに取り組んでいる。公園内にはカエルが重なったように見える石を設置し、「ふるさとに帰る(カエル)」「地域が蘇る(ガエル)」という願いから「かえるの公園」と名付けた。23日には南部高校農業クラブのメンバー6人も協力し、キイジョウロウホトトギスなどを植えた。
場所は清川公民から龍神方面へ約1㌔の国道42号線沿い。以前民家があった場所だが、「有効に利用してもらいたい」という所有者の意向を受け、昨年秋から地域住民有志が公園づくりに取り組んでいる。すでに梅、桃、サルスベリなどの苗木が植えられているほか、以前からあった交通安全祈願の地蔵が野ざらしになっていたためほこらも設置した。地蔵の近くには、カエルが2匹重なったように見える大きさ約1㍍の石をシンボルとして置き、地域の活性化へ願いを込めている。今後は稀少植物などを植えていく計画。23日には、南部高校の農業クラブのメンバーと一緒に、同校で育てたキイジョウロウホトトギス120株、住民から提供のあったエビネ20株やホタルブクロ6株を石垣などに植え付けた。公園づくりに取り組み、地元軽井川区の区長でもある山本安雄さん(67)は、「みんなに来てもらえるような憩いの場にしていきたい」と話している。