春休みの宿題に思う

 日高地方の多くの小学校では23日、卒業式が行われた。卒業生の皆さんにとっては6年間通い慣れた学び舎を後にする寂しさ、中学校生活への期待で胸がいっぱいになっていることだろう。保護者の方々はつい最近入学したと思っていたわが子の成長した姿を誇らしく、たくましく、そして少しずつ親から離れていくのだと寂しい思いも込み上げているのではないでしょうか。別れがあり、また新しい出会いがある、人は人とのかかわりで成長していくもの。3月4月は親も子も一回り大きくなる、いやならねばと思う季節である。
 涙の卒業式が終われば、楽しい春休みの始まりでもある。春休みといえば宿題がないという子どもたちにとっては最高のひとときというのが、30年以上前に小学生だった筆者にはお決まりだった。が、いまは少し違うようだ。卒業したばかりの6年生には国語や算数のドリルなどどっさりと宿題が与えられている。聞くところによると、昨年の全国学力テストで和歌山県が下位だったことから、県教育委員会の方針(義務ではない)でことしが初めての取り組みという。
 ゲームをする暇を与えるよりは勉強する方がいい、学力が高まるに越したことはない。また、嫌々勉強して本当に力はつくのだろうかとの心配もある。学ぶとは一体何なのかと考えさせられた。学力やスポーツにもいえるが、やはり自主性を育むことが学ぶことの原点であろう。やらされではなく、自ら学ぼうとする姿勢がいかに大切かは、社会に出れば痛感すること。どのように子どもの自主性を育むか、春休みだからこそ各家庭で少しでも考えてみませんか。春休みの宿題がこんなことを考えさせてくれるきっかけになったことが一番の収穫だろうか。(片)

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