遅すぎる禁煙はない

 日高高校附属中学校で3年生対象の喫煙防止教室を取材した。日高医師会学校医部会で制作されたスライドを流していたが、印象的だったのが喫煙によるバージャー病で手足が壊死(えし)したり切断した写真。かなり衝撃的な写真だったので、授業を受けた生徒たちも喫煙防止への気持ちを高めたことだろう。
 英医学誌の「BMC Medicine」がこのほど、喫煙を続けると非喫煙者に比べて死亡率が最高で4倍にまで膨れあがるなどの研究結果を報じた。オーストラリアの機関の研究で、オーストラリアに住む45歳以上の男女20万4953人を対象にした喫煙に関する死亡率の調査。「一日当たり1から14本」の喫煙者の死亡率は非喫煙者に比べて2倍、「一日当たり25本以上」の喫煙者の死亡率は4倍にまで膨れ上がったという。
 現在の日本の喫煙率はどうか。JTの平成26年全国喫煙者率調査によると成人男性の平均喫煙率は30.3%で昭和40年以降のピーク時(41年)の83.7%と比べて大きく減少。減ってはいるものの諸外国と比べると高いとのことで、成人女性についても平均喫煙率9.8%で、ピーク時(昭和41年)より減ってはいるもののほぼ横ばいとなっている。
 いまは喫煙者は税金が上がり吸える場所も減らされ、何かと肩身の狭い思いをし、禁煙も視野に入れているだろう。さきほどのオーストラリアの研究では、長年喫煙していた人でも45歳から54歳の間に喫煙をやめた場合、非喫煙者と比べて死亡率は約1.5倍まで減少することがわかっている。要するに禁煙を始めるのに、遅すぎることはないということ。「もういまさら」と思っていた人もいまいちど挑戦してみてはどうだろうか。    (城)

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