日高川町が防災センター建設へ

 日高川町は2日、平成27年度の当初予算を発表した。一般会計は総額89億7200万円(前年度比3.4%減)で、防災・減災対策事業として防災センターの測量設計費3500万円を計上。センターは市木久雄町長が公約に挙げる防災対策の目玉事業で、高台の小熊公園に500人以上の避難者を収容できる防災拠点施設を建設。国の補助事業に採択されれば建設へ大きく前進となり、30年度の完成を目指している。
 日高川町は2度の大水害(昭和28年、平成23年)を経験、土砂災害(昨年9月現在で土砂災害危険箇所894カ所、警戒区域286カ所)の危険も高く、防災・減災対策は急務となっている。
 防災センターは、これらあらゆる災害に備える施設で、津波による浸水や洪水など被害の心配がない高台に建設。食料や毛布など生活必需品を備蓄し、災害時には避難場所として住民の安全を確保し、一時的に生活を支援する。
 施設の近くを走り4車線化が進められる高速道路へのリンクも視野に入れ、高速道路に非常用扉を設置し、高速道路から施設へ車両を乗り入れられるようにしたい考え。一刻を争う災害時には、けが人の搬送や物資輸送などの緊急車両の素早い対応を可能にする。平常時は防災啓発と体験型の施設として、町内の水害記録写真の展示や煙体験、消火訓練の実施などが考えられている。
 このほか、防災・減災対策として、日高川への河川監視カメラ設置に2180万円、役場本庁への太陽光発電設備設置に3696万8000円を計上。監視カメラは、現在、県が日高川4カ所に設置しているものに加え、新たに町独自で三百瀬の千鳥橋と田尻の長子橋に設置。来年度も3カ所に設置する予定で、河川映像はZTVで視聴できるようにする。
 新年度の新規事業では、若者定住・子育て支援策として病児・病後児保育事業、道路整備で新規町道5路線の着手、福祉対策で福祉タクシー券の配布(対象者に年間1人500円チケット12枚)などの実施を目指している。病児・病後児保育は、病気や体調不良などで通常の保育が困難な園児を医師や看護師の下で預かる事業。現在、御坊、由良、日高、美浜の4市町が御坊市湯川町財部の病児保育室ひまわり(北出病院運営)で実施している事業に参入する。
 3月議会は6日に開会、議案37件と諮問1件が提出される。

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