伝えていこう超我の精神

 幼少期を御坊日高で過ごし、1964年の東京オリンピック誘致を実現させた故和田勇=フレッド・イサム・ワダ=氏。御坊ロータリークラブでは平成16年から和田氏の顕彰事業を展開し、その一つとして、日高地方の小中学校に和田氏の絵本やビデオを配布し、毎年小学5年生と中学2年生から感想文を募集している。先日、小中学それぞれの最優秀作品を拝読したが、敗戦後の日本人に夢と希望を与えようとオリンピック誘致に尽力した和田氏の超我の奉仕の精神はしっかりと受け継がれていると感じた。他の作品も読んでみたい。
 筆者は高校を卒業後、日高地方を離れていたためか、恥ずかしながら同ロータリークラブが和田氏の顕彰事業を創設するまで和田氏のことは知らなかった。ことしは日高地方の小学校22校の475人、中学校14校の598人から感想文の応募があったが、誰もが作文を書くにあたり、和田氏の功績を学び足跡をたどり、超我の奉仕の精神を心に刻んだことだろう。作文を提出した以外の学校も子どもも、同クラブが配布したビデオや絵本などを通して和田氏について学ぶことができ、すでに知っている児童、生徒も多いだろう。次代を担う子どもたちにとって、御坊日高が生んだ偉人の功績と超我の奉仕の精神を学べる素晴らしい事業で、筆者も今さらながら子どもの時に知っておきたかったと思う。
 2020年には2回目の東京オリンピックが開催。昨秋にはテレビドラマが放映されるなど全国的にも和田氏がクローズアップされつつあるが、まずは和田氏のふるさとである日高地方の我々が和田氏について知っておくべき。もし、知らない人がいれば、伝えていくことも大切だと思う。 (昌)

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