認知症対策 御坊市が施設整備に本腰

 御坊市は、第6期介護保険事業計画(平成27年度~29年度)に認知症対策でグループホーム(施設での集団生活)1カ所と小規模多機能型居宅介護サービス(基本的に自宅での介護)数カ所の設置を盛り込み、推進していく。現在、市内ではグループホームが2カ所(定員合計36人)、居宅介護が1カ所(15人)あるが、まだまだ不足している状況。ただ、厳しい財政状況の中、市としては民間での設置に頼らざるを得ない状況で、同計画の期間中に公募も視野に入れながら、設置を目指す。
 全国的にみると「7人に1人」が認知症とされており、団塊の世代が75歳以上になる2025年には「5人に1人」になると予想されるなど、認知症対策が大きな課題になっている。御坊市でも26年3月現在で768人が認知症とされ、軽度や予備軍を含めると約1000人にのぼると推定されている。そんな中、住みなれた地域でその人らしい生活が過ごせるように、認知症ケアの拠点としてグループホームと小規模多機能型居宅介護サービスが必要となっている。
 現在、運営しているグループホーム2カ所と居宅介護サービス1カ所はいずれも藤田町藤井の「あがら花まる」の施設。当初、グループホームは1カ所だったが、ニーズに応じて2カ所目を併設した経緯がある。介護保険事業計画の中で居宅介護サービスの設置目標については「複数」としているが、市内を旧町村で分けた6つの圏域に1カ所ずつが理想としている。ただ、グループホームの施設建設などに際しては国の補助金があるが、数千万円にとどまるなど、初期投資がかさむことから、なかなかあがら花まる以外の事業所や法人が設置に踏み切れない状況が続いている。かといって市では独自の補助金を出して設置を推進するのは難しいとしており、民間のパワーに期待しているところ。担当課では「公募も考えているが、信頼、実績のあるところにピンポイントで声をかけていく方法もある」と話している。

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