27年度完成目指し、和田の危険な県道住民説明会

 一部で地権者との交渉が進まず、未完成部分を残して交通事故の発生が危惧されている美浜町和田地内の県道に関して18日、日高振興局建設部が土地収用法に基づく住民向けの事業説明会を開いた。地元区民ら約40人は事業の概要や効果について説明を受けたが、全員が「一日も早く安全な道路に」という思いで一致。任意交渉と併せて来年3月末の完成を目指す計画に、とくに質問の手も挙がらなかった。
 問題となっているのは、和田の中央公民館前から北の日高町小池方面へ真っすぐ伸びる県道御坊由良線。当初の計画では、平成24年度中には全線拡幅改良の予定だったが、同公民館北側にある常徳寺前の一部が地権者との話し合いが進まず、約100㍍区間だけ北進車線がなく、実質、1車線となっている。
 北進車に対しては左側の町道からの坂道がはみ出た形。地元の人は「このままではいつか大きな事故が起きる」と不安を募らせており、おととし12月には地元の和田西中自治会が日高振興局建設部を通じ、「あらゆる手段・方法を検討し、一日も早く完成してほしい」との仁坂吉伸知事あての要望書を提出した。
 今回の説明会は、地元住民や町議会からも早期の全面解決へ声が上がる最終手段(土地収用)に向けた第一段階。参加者はほとんどが問題の事情を理解している地元住民で、「全体が完成したあかつきには、通学児童らの安全のためにも、中央公民館前交差点に信号をつけてもらいたい。警察の方にこの思いを伝えてもらえないか」という要望があったが、これまでの経緯や未完成の理由を問う人は1人もなかった。
 振興局建設部によると、ことし1月末現在の用地取得率は99.3%。説明会を開いたことで、県は近く、国土交通省に対して土地収用法に基づく事業認定の申請を行う。完成予定は平成27年度末(28年3月)。「土地収用法だけでなく、これまで通り任意による交渉も進めながら、どちらか早い方で完成することになるだろう」と話している。

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