しょうゆの味を伝えたいです
- 2015/2/8
- フォトニュース
母国と日本の架け橋となって国際社会で活躍してほしいと御坊南ロータリークラブ(楠本勝彦会長)が「ロータリー米山記念奨学金」で支援しているフランスの留学生、ゲニョウ・エリックさん(28)が、このほど御坊市薗のしょうゆ醸造所、堀河屋野村を見学した。
エリックさんは和歌山大学観光学部の学生で、来日4年目。世界遺産の巡礼道・熊野古道について研究している。この日、御坊が誇る伝統産業を見てもらおうと楠本会長と柚瀬清幹事の案内で堀河屋を訪問。カメラを手に、当主・太兵衛さんからしょうゆ作りの工程やしょうゆ作りに欠かせない麹菌などについて説明を受けながら施設を見て回り、日本ならではの伝統産業に見入っていた。エリックさんは「しょうゆはよく使いますが、こんなに長い期間手間隙かけて作られていたなんて知りませんでした。とても心が込められていると感じました。伝統産業を見ることができて感激しています」と話し、「ここでいただいた本場の手作りしょうゆを、フランスでみんなに味わってもらうのが楽しみ」と目を輝かせていた。
この日、南ロータリーの例会に出席したほか、御坊市の柏木征夫市長を表敬訪問した。
エリックさんは、ことし3月に大学を卒業。その後は母国に戻り、来年からカナダで日本語を生かした職業に就くことが目標だという。