定数14に対して現職14人、新人4人の計18人が立候補して4人超過の大激戦に突入した御坊市議選は、早くも中盤入りした。各陣営では「防災対策」や「人口減少問題」などを訴えながらも、多くの候補が〝つて〟をたどっての支持拡大や街中を歩いてのアピールという作戦がメーン。18日の投開票まで残り少ない期間に「とにかく1票でも増やそう」と必死だ。
各陣営では出陣式の第一声や街頭演説などでそれぞれ抱負や御坊市の課題、対策などを訴えており、中には地震、津波対策、子育て支援、人口増対策などで具体的な提言やアイデアを持つ候補もいる。また、平成25年度からインターネットを使った選挙運動が解禁されてから初めての御坊市議選で、ホームページやSNS(ソーシャルネットワーキングシステム)などを活用して自身の政策を訴えたり、支持を呼びかけたりしている候補者もいる。告示日の11日に市民文化会館で行われた成人式では、現職勢が早速新成人にアピールする姿もみられた。
中盤、終盤にかけては大半の陣営がとにかく効果的に集票を狙う作戦。前哨戦であいさつ回りした有権者への念押しや新たに地縁、血縁、知人、友人、職場関係などをたどって得た情報を基にした新たな票の掘り起こし、街中を運動員とともに行進してのアピール、街宣車での候補者氏名連呼など、票取り合戦が熾烈(しれつ)。特徴的なのは告示の日以外、ほとんどの候補者が街宣車に乗っていないこと。別行動しながら公職選挙法違反にならない範囲でピンポイントに支持拡大を狙っている。
いまのところ、前哨戦の戦況と変わらないまま、現新入り乱れて6人が下位で団子レースを展開しているとみられている。