来年は「昇」の一年に

 ことしも残すところ2日。ことし1年を振り返ってみると、日々の仕事をこなすのに精いっぱいで、どれだけ読者のために仕事ができたのだろうかと自問と反省の多い年だったように思う。「今日が人生の最後だとしたら、今日やることが本当にやりたいことだろうか」。アップル社の創業者で56歳で亡くなったスティーブ・ジョブズ氏の有名な言葉。そう思って毎日を一生懸命生きなければと思いつつ、行動が伴わなかったことが一番の反省点。自身のことしを漢字一文字で表してみると、動きが鈍かったという意味で「静」だろうか。だからこそ来年は積極的に行動に移すことを目標にしなければと思っている。
 先日発表されたことしの漢字は「税」だった。消費税が8%に上がったことをストレートに表現した形だ。われわれ一般庶民にはアベノミクスが期待外れ、そこへきての負担増のダブルパンチに泣かされた1年でもあった。国家公務員は民間企業の賃上げを反映して7年ぶりに給与とボーナスを引き上げたが、一体どこの企業を参考にしているのだろうか。一部の大手企業を見習うこのシステム自体が、一部だけが笑っているいまの日本を象徴している。来年もこんな1年になるのだろうか。
 年の瀬に嫌な話になったが、そんな中でも楽しいこともあったし、ケガなく病気なく今日を迎えられたのが何よりの幸せ、と思う心の持ちようも必要だろう。マイナスに考えると運気もアップしない、短気や嫌気といった悪い気を絶つことをまずは心がけたい。来年のいまごろは、ことしは「昇」の一年だったといえるよう何事も頑張らねば。読者の皆さんも正月休みがある人はしっかり英気を養いましょう。よいお年を。     (片)

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