大洋化学のLED水耕栽培実験施設完成

 御坊市島、大洋化学㈱(上西一永代表取締役CEO)のハイブリッド型水耕栽培システム実験施設が完成し、来年1月27日午前10時から現地で内覧会を開く。太陽光とLEDの人工光を利用して「簡単に効率よく、低予算で安心安全な野菜作り」を研究する施設で、将来的に商業ベースで栽培システムの確立を目指す。成功すれば次世代型農業として注目を集めそうだ。
 実験施設は大洋化学北駐車場の一角に建設。面積180平方㍍の鉄骨ハウス。ハイブリッド型水耕栽培が、既設の倉庫やビニールハウス内でできるよう想定した設計になっている。現在、施設内には3000株分の栽培棚があり、すでにレタスと水菜の2種類を栽培中。今後、施設温度、水やり、湿度、太陽光・LED照射量をどのように調整すれば発育がよいかなどを研究。殺菌・抗菌作用がある銀イオンと銅イオンの濃度についても調べる。また、無農薬で栄養価、おいしさ、香りなど品質にもこだわるとともに、生産量や設備コストなど総合的にみて商業ベースに乗せられるかどうかを探る。さらに、来年4月にはLEDだけを光源とする閉鎖型の水耕栽培実験施設も併設する。
 和高専産官学技術交流会の事業の一環でもあり、和高専や市、県、暖地園芸センターなども協力していく。水耕栽培システムにLEDなど自社製品を活用する上西社長は「社運をかけて日本の農業改革を目指す」と意気込んでいる。同様の植物工場については、大阪府立大学中百舌鳥キャンパス・研究センターが平成23年から研究しており、御坊商工会議所がことし2月に視察した経緯がある。

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