最適な睡眠時間見つけよう
- 2014/12/13
- 日高春秋
最近、スマートフォンで睡眠具合を測定できるアプリを入れてみた。スマホを枕元に置いておくと体の動きにセンサーが反応し、深い眠りか浅い眠りかを測定し、グラフで示してくれる。体が動いていれば浅い眠り、動いていなければ深い眠り。よく深い眠りと浅い眠りを繰り返すというが、実際計ってみると、確かに数十分おきに繰り返していることがわかった。このアプリにはもう一つ、起きたい時間を設定しておけば、その少し前の浅い眠りのときにアラームを鳴らし、気持ちよく起こしてくれるという機能もあるのだが、そちらの方はなかなか実感できず、2度寝、3度寝を繰り返している。
睡眠については先日、日高高校附属中学校で行われた講演会で南和歌山医療センター小児科の医学博士星野恭子さんの話を聴いた。星野さんは睡眠不足になることで過剰に興奮したり怖がったり、感情のコントロールができなくなり不登校の原因になることを説明。昨年、同校保護者会主催の研修会でも、兵庫県立リハビリテーション中央病院の三池輝久さんから睡眠の大切さが訴えられ、同じように不登校の原因が寝不足であることが指摘された。それだけ睡眠が社会生活に与える影響は大きいのだろう。
それでは何時間寝るのがよいのか。厚生労働省が示している睡眠指針2014によると、必要な睡眠時間の目安は昼間に眠気で困らない程度。個人差はあるものの6時間以上8時間未満となっている。このほか指針では若年層の夜更かしへの注意も呼びかけている。睡眠不足は疲労が蓄積し、仕事の効率を下げるだけでなく、交通事故などを招く恐れもある。日中の眠気をサインに、自分に合った睡眠時間を見つけよう。 (城)