政治家が走り回る師走へ

 年をとったせいか、1年が過ぎるのは早いと感じる。半月ほど前から寒さも厳しくなり、ことしも残り1カ月余りとなった。本屋に行けば来年の日記が売られているし、カレンダーも出回っている。年賀はがきも発売が始まり、そこかしこで年末ムード。あと10日もすれば最終月の12月入り。師走である。
 師走は本来、旧暦の12月の別称。しかし、いまでは新暦でもごく普通に使われている。語源は諸説があるようだが、「師が走る」ということに由来。「師」は学校の先生という意味であり、日ごろは落ち着いているが、年末に忙しくて走りまわることからきたという説。他には「師」は僧侶を指し、昔は正月も盆と同じように祖先の霊をとむらう月でもあったことから家々を忙しく走りまわったことが語源となったという説もあるそうだ。
 いずれにしても他の月よりも慌ただしくなる。地方の新聞社でもそうだ。もうすぐ新年号の製作の準備などに取り掛からなければならず、普段よりも仕事量が必然的に増える。各家庭でも、12月の後半にもなれば、年越し準備でせわしない時期になるといえるだろう。
 政界では、あれよあれよという間に衆議院解散が決まり、来月2日に公示、14日に投開票。県民にとっては今月30日投開票の知事選に続いて連続の選挙となる。政治家にとってはまさに各地を駆け巡る師走。しかし、有権者はいくら忙しい時期でも、「どの有権者がふさわしいか」「どの党の政策が国民の生活にとって最もプラスになり、現実的なのか」とひと呼吸おいてゆっくり落ち着いて考え、1票を投じよう。国民の生活が冷え込んでしまう12月にならないように。 (雄)

関連記事

フォトニュース

  1. 5月1日から使えます

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 出撃直前、さくら弾機が炎上 極秘扱いで「知られざる特攻機」とも呼ばれたさくら弾機は、直径1・6㍍、…
  2. 飛行機乗りが夢だった 1944年(昭和19)6月、日本はマリアナ沖海戦に敗れてサイパンが陥落し、絶…
  3. 激戦のフィリピンで6年 日米開戦直後の1941年(昭和16)12月22日、日本は米軍の支配下にあっ…
  4. 空襲に怯え、悲痛な思い 大戦末期、空襲に怯え、悲痛な思いをした御坊市島の竹田(旧姓=山﨑)玉枝さん…
  5. 根室空襲、艦載機が猛爆 大東亜戦争末期、制海権を失った日本は北海道まで米軍に押し込まれ、1945年…

Twitter

書籍レビュー

  1.  みなべ町の高城小学校(原啓司校長)で21日、「高城ロックンロールフィールド」が開かれ、1980~9…
  2.  還暦を過ぎても精力的に新作を発表し続ける東野圭吾。木村拓哉と長澤まさみ主演で映画化もされた人気シリ…
  3.  1945年8月15日正午、天皇陛下がラジオで国民に向けて終戦の詔書を読み上げ、国民はこのいわゆる玉…
  4.  テレビで見ない日はないぐらい、ニュースを視聴者に分かりやすく解説してくれるジャーナリスト池上彰氏。…
  5.  元アニメーターで江戸川乱歩賞作家、真保裕一の「行こう!」シリーズ最新作。今年5月に文庫化されました…
ページ上部へ戻る