正しい姿勢が「転ばぬ先の杖」

 81歳の母を介護している。80歳を過ぎると動作も鈍くなりがちなので、転んだりしないように気をつけてみていなければ、と思っていると自分が転倒した
 母が寒いと言うので、慌てて暖かい服を取りに行こうとした途端、足元の箱につまずいて前に倒れた。しかも顔の辺りにも何か箱があったので、かなりの勢いでエビ反り状態に。猫背を無理やり矯正されるぐらいの勢いで、背骨から背筋が「ベリッ」と分離したと思った。両手はバンザイしたまま、体を支える何の役目も果たさなかった
 しばらくは動けなかったが、実際にはなんということもなく、湿布を貼っていると2、3日で治った。それにしても、我ながらあまりの体の硬さにあきれ、日ごろから身体を動かすことは必要だと思った。しかし運動と名のつくものは何一つやったことがなく、今から何か始める根性もない。テレビでは短時間で簡単にできる体操などが紹介されているが、それを習慣づけるような気分的・時間的余裕がない
 ある番組で、正しい姿勢を保つことの重要性を説いていた。人間の頭はかなり重いので、正しい姿勢でしっかり支えないと肩こりや腰痛の原因となる。椅子に浅くかけて背もたれに寄りかかったり、深くかけて机に前のめりになるより、まっすぐ正しくかけた方が疲れない
 あらためて体操など始める気力はなくとも、何事も正しい姿勢を保つことは、やろうと思えば次の瞬間に実行できる。何より、余分な時間をとられない。心がけ一つである。いつまで続くか定かではないが、とりあえずパソコンを打つ姿勢だけでも、脊柱の真ん中で頭を支えるように背すじを伸ばしている。そうして必要な筋肉が正しくつけば、それこそが「転ばぬ先の杖」になってくれるのかもしれない。  (里)

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