県の津波対応実践訓練で日米の輸送機連携

 南海トラフの巨大地震に備え、迅速な初動対応と災害対応能力の強化を目的とした県の津波災害対応実践訓練が19日、白浜町や田辺市で行われた。自治体主催の防災訓練では初めて在日米軍の新型輸送機オスプレイが参加し、自衛隊、海上保安庁、県内の病院などから総勢約6400人が参加。オスプレイが発着する南紀白浜空港には多くの見物人が集まり、近くの公園では抗議集会が開かれた。
 訓練には県、田辺市、白浜町、串本町の各自治体ほか、消防庁、海上保安庁、防衛省、陸上・海上・航空自衛隊、県内消防本部、県トラック協会、県薬剤師協会など118の機関が参加。防衛省の打診を受けて自治体主催の災害訓練に初参加となった在日米軍からはオスプレイ2機が投入され、全体では航空機が23機、艦船は海上自衛隊の護衛艦など8隻が参加した。
 白浜町の旧南紀白浜空港では午前9時前、陸上自衛隊の大型輸送ヘリCH47J(チヌーク)が八尾から飛来し、DMAT(災害派遣医療チーム)の医師や看護師、救援物資等を各医療救護所等に搬送。オスプレイ2機は9時20分ごろ、山口県の岩国基地から同空港に隣接する現南紀白浜空港に到着し、旅客ターミナルそばの消防車庫に設営されたSCU(広域搬送拠点臨時医療施設)に物資を下ろし、医療機器の取り扱いを説明した。その後、1機は5人のDMAT和歌山隊(日赤和歌山医療センター)と薬剤師らを乗せ、もう1機には飲料水等の物資が積み込まれ、ともに串本町潮岬(望楼の芝)の医療救護所等へと飛び立った。
 オスプレイが離着陸した白浜空港には大勢の県民が詰めかけ、近くの平草原公園ではオスプレイ参加反対派が抗議集会を開催。田辺市からオスプレイを見に来たという男性(48)は、「きょうも反対派の方が来られていますが、震災とか大きな災害になればお世話にならないといけないし、私は訓練参加に反対はしません。何より、これは軍事訓練じゃありませんしね」と話していた。

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