引き継ごう「超我の奉仕」の精神

 11日、フジテレビ系列で放映されたドラマ『東京にオリンピックを呼んだ男』。幼少期を御坊日高で過ごし、1964年の東京五輪誘致を実現させた故和田勇氏の活躍と功績が描かれた。ドラマを通じて全国の多くの皆さんに偉大な和田氏を知ってもらえたことが、御坊日高に住む者としてとてもうれしく思う。
 和田氏は御坊市名田町祓井戸出身の父善兵衛と由良町戸津井出身の母玉枝の長男としてアメリカで生まれ、4歳のときから9歳まで祖父母の下で暮らした。ドラマでは終戦後、全米水泳選手権大会に出場のため渡米する日本人選手を家で預かり、敗戦後の日本に勇気を与えた選手らの活躍をサポート、日本に希望をもたらす五輪誘致へ妻の正子さんとともに自費で世界各国を奔走する模様等が描かれた。
 今回、ドラマ製作で協力した御坊ロータリークラブでは、和田氏の顕彰事業を展開している。その一つとして、小中学校に和田氏の絵本やビデオを配布し感想文を募集。毎年多くの小中学生の応募があり、昨年最優秀賞の稲垣愛菜さん(当時志賀小5年)は「和田氏のように誰かのために頑張れる人になりたい。私が住む日高町のために何かできれば」、下畑伊織さん(当時日高附属中2年)は「彼は次はお前たちが頑張れというメッセージを若者たちに伝えたかったのだと思う。その思いを引き継ぎ、まずは周りの大人たちに感謝の心を持ち、自分がすべきことを精いっぱいやろう」とつづるなど、日高の子どもたちにしっかりと和田氏の「超我の奉仕」の精神は引き継がれている。2回目の東京五輪誘致が決まったが、これからもさまざまな媒体を通して和田氏が紹介され、一人でも多くの人が「超我の奉仕」の精神に触れることができればと思う。  (昌)

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