梅も「クールジャパン」

 最近、「クールジャパン」という言葉が頻繁に使われるようになった。ここで言う「クール」は「冷たい」という意味ではなく、「洗練された」「感じがいい」「かっこいい」という意味で、日本の独自の文化が海外で評価を受けている現象のこと。アニメ、ファッション、伝統工芸など幅広い分野を指している。
 日本の食べ物も海外で人気だ。昨年12月に和食が世界遺産登録され、その代表といえる寿司は世界各地に店舗ができているほど。中にはその国独自で発展し、いろんな食材をネタに使用した寿司もあるそうだ。日本人からすれば、「これは寿司といえるの?」と首をかしげてしまうことも。
 例えば、スパイシーな唐辛子を使ったメキシコの寿司、バナナを巻いたブラジルの巻き寿司、マッシュポテトがシャリ(酢飯)の握りなど。日本人ならどう考えてもおいしそうには思えないが、実際に現地の外国人は好んで食べている。裏を返していうと、「この商品は海外では売れないだろう」と思っても意外とそうでもないのかもしれない。
 日高地方特産の梅干しも、こちらが勝手に「酸っぱすぎて外国人の口には合わないだろう」と思っているだけで、販売方法によってはヒット商品になる可能性があるのでは。
 いま、みなべ町と田辺市の「梅システム」を世界農業遺産に登録しようと取り組んでいる。認定されれば、梅を海外に発信するきっかけにもなる。来月には国内の候補地が決定し、順調に進めば来年5~6月に開かれる世界農業遺産フォーラムで認定される見込み。「梅はクールジャパン」と広く海外で呼ばれる時がきっと来る。 (雄)

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