自然災害には「逃げるが勝ち」

 地球上の生物は自然から恩恵を受けている。身近な話で例えると、太陽光や水資源によって植物や生物が育つ。森林や大地などからは人間をはじめとした生物の食糧などを得ることができる。いまのような科学が進んだ時代でさえ、光合成を行う装置を作り出すことはできず、自然から受ける恩恵は計り知れない。しかし、自然は人間にとって利益になることだけを提供しているわけではなく、時として大きな天災が多くの命を奪ってしまうこともある。
 日本は特に自然災害が多い国だ。毎年のように台風が上陸するし、地震の発生も多い。平成7年には阪神淡路大震災、23年には東日本大震が発生し、多くの命が失われるなど甚大な被害を受けた。つい最近では、広島県で豪雨による土砂災害が大きな被害をもたらした。日高地方でも、23年の紀伊半島水害には死者が出たし、近い将来、南海大地震の発生も懸念されている。
 中学時代、当時の先生が「人間は自然には勝つことができない」と言ったのを覚えている。それから30年以上が経過し、科学が進歩した現在でも、「人間は自然災害の前では無力」というのはよく聞く言葉だ。確かに地震を予知することはできないし、豪雨による地すべりに対する対策も難しい。だからと言って天災に対して白旗を揚げることなく、人命を守る取り組みは続けなければならない。
 しかし現状から考えると、自然災害が間近に迫ったきた時はことわざにもあるように逃げるが勝ち。これからは台風シーズンが本番を迎える。天候などの情報には十分注意して、早めの避難を心がけたい。
       (雄)

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