御坊の日高川河川敷グラウンド 3年で4回冠水

 今月10日の台風11号に伴う日高川の増水でまたも冠水被害に遭った御坊市藤田町河川敷の藤井多目的グラウンド。平成23年度の紀伊半島大水害を含めると、ここわずか3年間で4度目の冠水被害となった。復旧のため多額の費用がかかるのはもちろん、復旧してはまた被害の繰り返しで利用できない状態が多く、管理する市ふれあいセンターは対応に苦慮しているが、いまのところ抜本的な対策はないという。
 同グラウンドは少年野球の大会や練習などでの利用が多いが、23年7月の日高川河川増水で冠水。幸い被害が少なかったため、すぐに復旧できたが、同年9月には紀伊半島大水害をもたらした台風12号に伴う河川氾濫で壊滅的な被害。1億2000万円かけ、25年2月に復旧した。さらにこの年の夏にもあまり被害が出なかったものの冠水。そしてことしに入って今月10日に被害という経緯がある。今回はグラウンド部分に土砂や流木が大量に堆積しており、トイレ施設の浄化槽にも土砂が流入。現在全面的に利用中止となっている。復旧に向けては堆積物の撤去やグラウンドの土の入れ替え、フェンスとトイレの修繕などで合わせて約5000万円が必要と見込まれている。市都市建設課によると、今後、国などの災害復旧補助の査定を受けて工事に取り掛かるが、完成して利用再開までは1年程度かかる見通しだ。
 こういった状況に、利用者などからは抜本的な対策を望む声も聞かれる。しかし、ふれあいセンターによると、例えば冠水被害を回避するためにグラウンドを高くする方法があるが、そうすると河川が底上げされる格好で、増水した水が日高川の堤防自体を越流する恐れがあるため本末転倒。さらに、グラウンドに堤防を整備する方法も考えられるが、河川の流れが変わるため、今度は対岸の野口側に被害が出ることも考えられる。また、同グラウンドは日高川上流の椿山ダムの放流量が毎秒1000㌧を超えると冠水し、1200㌧以上になると被害が大きくなる。今月10日は最大で1400㌧の放流。放流量の調節については紀伊半島大水害を教訓に見直したところで、氾濫被害を食い止めるため最善の運用方法とされている。同センターは「23年以前は聞く限りでは冠水が1回だけ。ここ数年の異常気象で被害が相次いでいる。いろいろ方法を考えているが、いまのところどうしようもない」と頭を抱えている。

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