理想とかけ離れたリーダー

 民主党の海江田万里代表が続投するとのニュースを聞いて驚いた。この1年間の党運営を総括するための両院議員懇談会で、任期満了前の代表選前倒しを求める声がくすぶる中も「民主党もピンチにあるが、チャンスに変えたい」と辞任を否定。事実上の続投宣言をしたという。確か1年前の参院選敗北後、1年間で「目に見える成果」が出せなかった場合には退陣するとの意向を示していたはずだが。所属議員はどうか分からないが、国民からは成果なんてものは見えない。少し前まで政権を担っていた党のリーダーがこのような態度をとれるところに驚きがある。
 5月の日高町長選のとき有権者に「理想の町長像」を尋ねてみた。その結果は「実行力のある人」が約3割を占めてトップ。以下は「行動力がある」「誠実な人」などが続いた。この1年間ではっきりとした成果が出せなかったのだから実行力、行動力が乏しい。成果を出せなかった場合に退任しないのなら不誠実。リーダーが、所属議員だけでなく国民からも信用されていない党が再び政権を握ることは絶対にないだろう。
 リーダーはさまざまな言葉を使って周囲を鼓舞する。前出者のように不退転の決意を見せたり、「頑張ったものは報われる」などと発言したり。しかし、それが言葉だけに終われば、さらに自らの価値を下げてしまうという結果しか残らない。
 理想とかけ離れた人が組織のトップという話は一般社会にもよくある。リーダーは部下を選べても部下はリーダーを選べないので、民主党の規約に代表を解任できる規定がないのと同じく不幸とあきらめるしかない? 民主党もこの点なら世間から共感を得られるかもしれない。   (賀)

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