美浜町出身イラストレーター龍神さんが半沢直樹最新刊手がける

 美浜町吉原出身で東京三鷹市在住のイラストレーター、龍神貴之さん(35)が、池井戸潤の半沢直樹シリーズ最新刊『銀翼のイカロス』(ダイヤモンド社)の装画を担当した。昨年はスタジオジブリの映画『風立ちぬ』の原作文庫本を手がけ、今回の『銀翼のイカロス』もオリコン週間「本」ランキングで初登場首位を獲得するなど、業界内でも注目の存在となっている。
 日高高校時代はサッカー部に所属し、卒業後は大阪の映画関連の専門学校で学び、在阪テレビ局の情報バラエティー番組などでADを経験。22歳で上京後、「それまでは趣味程度だった」絵を本格的に勉強し、アルバイトで生活費を稼ぎながら、28歳ごろから少しずつ仕事の依頼を受けるようになったという。
 作品は小説の装画や雑誌の表紙、挿絵が多く、昨年は堀辰雄の『風立ちぬ』をスタジオジブリが映画化するにあたり、角川文庫から古い装画を新しくしたいと依頼を受け、映画の公開に合わせて発売された。昨夏のテレビドラマ化で話題となった半沢直樹シリーズの池井戸潤の作品では、『ルーズヴェルト・ゲーム』の文庫本(講談社)も担当しており、ファン待望の最新作『銀翼のイカロス』は「小説を読んでいくつかのパターンを描いたなかで、『私はこれがいいと思うんですが…』といった絵を選んでいただき、作者の池井戸さんにも気に入っていただけました」。現在は角川書店の第21回日本ホラー小説大賞でグランプリに輝いた雪富千晶紀の『死咒の島』の単行本の制作にかかっている。発売は10月。
 龍神さんは「こんな作品を描きたいとか、有名な作家の単行本を描いてみたいとか、そんな夢や目標というよりも、いまは日々依頼された仕事を喜んでいいただけるよう、精いっぱいです。小説の絵は、まずその作品を読んで作者の伝えたいテーマや世界観を自分なりにイメージするんですが、池井戸さんの『銀翼のイカロス』はそういう意味ですごくうれしく、いい仕事をさせていただいたと思っています」と話している。

関連記事

フォトニュース

  1. スクラムが大事

写真集

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 乳飲み子抱え上海から引き揚げ 御坊市島に暮らす98歳の嘉美(よしみ)さんは、1921年(大正1…
  2. 34年前、活字にならなかった一冊の本 活字の本として出版されることのなかった、一冊の戦争体験集…
  3. 船団護衛の海防艦で南方へ 1923年(大正12)8月19日、夏目英一さん(95)は日高郡旧野口…
  4. 千人針と250人分の寄せ書き発見 「あれ、これは何やろ」 1999年(平成11)8月、母の薫(か…
  5. 飛行兵志願も母が反対 小瀬輔造さん(89)は1930年(昭和5)1月7日、日高川町…

日高地方などのイベント情報

  1. 第23回日高町ふれあい祭

    11月 16 @ 12:00 AM - 11月 17 @ 12:00 AM

Twitter

書籍レビュー

  1.  「バイバイ、ブラックバード」を読むと、原典に当たる太宰治の「グッド・バイ」が読みたくなったので、文…
  2.  作者の生まれは明治18年。明治45年に執筆され、初版は大正10年とかなり古いですが、繊細な描写が特…
  3.  6月19日は桜桃忌。芥川龍之介の河童忌、司馬遼太郎の菜の花忌ほど有名ではありませんが、太宰治の命日…
  4.  銀行に7年間勤務した経験を持ち、「半沢直樹」「陸王」「ルーズヴェルト・ゲーム」など人気ドラマの原作…
  5.  幅が狭く、カーブが続き、前から車がくればすれ違うこともできず、一つ間違えば谷底に転落してしまう…。…
ページ上部へ戻る