郷土の偉人を知ろう

 歴史上の人物をテーマにしたNHKの大河ドラマ。これまで数多くの偉人や出来事が題材にされてきた。現在放送されている「軍師官兵衛」では軍師としての才能だけでなく、穏やかで優しい人柄も描かれており、ドラマをきっかけにファンになる人も多いだろう。
 大河ドラマになるかはわからないが、和歌山県やゆかりある人の中にも多くの偉人がいる。まずはクヌッセン機関長。デンマークの貨物船の機関長で日ノ御崎沖を航行中、火災を起こしていた日本の船の船員を助けるため海に飛び込み命を落とした。次に世界で初めて全身麻酔を用いた手術(乳がん手術)を成功させた江戸時代の外科医華岡青洲。このほか御坊市名誉市民第1号で昭和39年の東京オリンピック開催に貢献したフレッド・イサム・ワダ(和田勇)、安政の大地震の際、刈り取った稲に火をつけて村人たちに津波を知らせた濱口梧陵(はまぐちごりょう)など。このほかにもたくさんおり、主に取材を通じて知ることが多かったが、県民にはどの程度知られているのだろうか。
 県では本年度、小中学校の道徳教育の徹底へ独自の教科書を作製した。小学生向けの「心のとびら」と中学生向けの「希望へのかけはし」。いじめやネット問題に関することのほか、クヌッセンや華岡青洲、浜口梧陵、和田勇など和歌山県ゆかりの偉人の生き方も紹介。蚊取線香の発明者の上山英一郎や江戸時代の治水家井沢弥惣兵衛、日本で初の国産天然痘ワクチンの開発に成功した小山肆成(しせい)なども。児童、生徒らの中には知らない人も多いと思うが、彼らの生き方を学び道徳性を養うとともに、郷土の偉人を知ることでふるさとに誇りを持ってもらいたい。     (城)

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